本日から7月1日までの会期で、令和2年6月定例会が開会しました。
目次
提出議案と市長の提案説明
- 第56号 令和２年度桑名市一般会計補正予算（第５号）
- 第57号 令和２年度桑名市国民健康保険事業特別会計補正予算（第１号）
- 第58号 令和２年度桑名市水道事業会計補正予算（第１号）
- 第59号 桑名市市税条例の一部改正について
- 第60号 桑名市都市計画税条例の一部改正について
- 第61号 桑名市手数料条例の一部改正について
- 第62号 桑名市税外収入金に対する督促手数料及び過料に関する条例の一部改正について
- 第63号 桑名市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について
- 第64号 桑名市国民健康保険条例の一部改正について
- 第65号 桑名市介護保険条例の一部改正について
- 第66号 桑名市防災拠点施設条例の制定について
- 第67号 桑名都市計画下水道事業受益者負担金条例の一部改正について
※議案番号は毎年第１回定例会（３月議会）からの通し番号です。
今回の議会でのメインの議案は「第56号 令和２年度桑名市一般会計補正予算（第５号）」です。
補正予算（第5号）というのは、3月に提出された当初予算から5回目の補正という意味ですが、桑名市では3月定例会で第1号補正を行い、その後4月3日、5月1日、5月15日と3回の臨時会を開催して補正予算を成立させ、この6月議会で5回目の補正予算となります。
全国でも新型コロナ対策で3回も臨時会を開催している自治体はほとんど無いのではないかと思います。
多くの自治体で、首長による専決処分が行われていますが、私の考えとしては基本的に専決処分は事前に専決処分を認められた場合以外は行うべきではなく、専決処分を行うということは、首長と議会の関係が機能していないことの現れだと考えています。
（Wikipedia:専決処分は、本来、議会の議決・決定を経なければならない事柄について、地方公共団体の長が地方自治法（昭和22年法律第67号）の規定に基づいて、議会の議決・決定の前に自ら処理することをいう。）
その点、桑名市は市長と議会の二元代表制がうまく機能し、いい緊張関係を保てていると思います。
第5号補正予算の主な内容
水道料金の基本料を4ヶ月分無料化
失業や休業、経済活動の低迷などでの急激な収入減、学校の休校などによる不測の支出増などを強いられている市民や事業者の皆さんの負担を軽減するために、6月～9月（検針月によっては7月～10月）の4ヶ月分の上水道の基本料金を無料化します。金額としては、一般家庭では4ヶ月で3,960円が無料化、市内全体では約2億7千万円が無料化となります。
マスク・消毒液などの購入
新型コロナ感染症の影響が長期化しているため、福祉施設・医療機関・学校等に配布するためのマスクや消毒液を購入するための予算として1459万円が計上されています。
感染症対策として必要な資材であることはわかりますが、いままでの補正予算でも購入費用を計上していますし、市内の事業者からもたくさんのマスクを寄付してもらっています。
寄付して頂いたマスクやいままでの購入分の使いみちもしっかりチェックした上で金額の妥当性を判断したいと思います。
高齢運転者への踏み間違い防止装置の設置補助
70歳以上の方が所有する自家用車への「ペダル踏み間違い急発進等抑制装置」の設置の補助金で、1台あたり1万円、計278台分を補助します。
補助金の1万円のうち、桑名市と三重県で5,000円ずつを負担します。
地域力アップ支援事業費
藤が丘まちづくり協議会設立準備委員会と市で協定し、藤が丘地区内の街路樹木を協働で維持管理するための費用 1,900万円。
もともと道路施設管理費として計上されていた予算なので予算の総額には影響はないですが、地元まち協と協働で取り組むことで市民と行政のよりよい協働のかたちが生まれるように見守っていきたいと思います。
その他
特別支援学級の増加により7教室にエアコンを追加設置するための費用として約1,500万円、救急隊員が使用している感染防止用救急ジャンパー・ズボンの更新に180万円、国や県などとの災害時の情報共有などのためのタブレット購入（20台）に約65万円、等々合計で約4億1,400万円の追加予算が計上されています。
財源と新型コロナ緊急対策基金
歳出増の約4億1,400万円のうち、一般財源からは約4,550万円、新型コロナ緊急対策基金か約2億8,650万円を支出します。
また、新型コロナ緊急対策基金に、今年度中止となった事業にかかるはずだった費用（多度祭、消防操法大会、消防団活動など）655万円を繰り入れ、今後のコロナ対策の費用にあてます。
私の一般質問は6月16日（火）AM10：15頃からの予定です
お時間ある方は桑名市議会HPで生中継をご覧ください
